災害時SNS活用ガイド

これで安心!災害時のSNSデマの見分け方と信頼できる情報の探し方

Tags: 災害時, SNS活用, デマ対策, 情報リテラシー, 信頼できる情報

災害はいつ、どこで起こるか予測できません。そんな時、スマートフォンは非常に重要な情報源となります。特にSNSは、瞬時に情報が広がる便利なツールですが、同時に不確かな情報、いわゆる「デマ」も流れやすいという側面を持っています。

「SNSは難しそうだし、デマに騙されたらどうしよう」と感じている方もいらっしゃるかもしれません。しかし、SNSを正しく理解し、いくつかのポイントを押さえることで、災害時における情報収集の強力な助けになります。この記事では、災害時にSNSでデマを見分け、信頼できる情報にたどり着くための方法を分かりやすく説明いたします。

災害時にSNSが重要になる理由

なぜ、災害時にSNSの活用が推奨されるのでしょうか。いくつか理由があります。

このようにSNSは非常に便利なツールですが、その速さゆえに、確認されていない情報や誤った情報も同時に広まってしまうリスクがあることを知っておくことが大切です。

なぜ災害時に「デマ」が生まれやすいのでしょうか

災害が発生すると、人々は強い不安を感じます。この不安な状況下で、不確かな情報でも「もしかしたら本当かも」「誰かの役に立つかも」という気持ちから、つい人から人へと伝えてしまいがちになります。意図的ではなくても、勘違いや聞き間違いが元で誤った情報が生まれることもあります。

デマによって、人々が誤った場所に避難してしまったり、混乱が広がったりする危険性があります。そのため、流れてくる情報を鵜呑みにせず、冷静に見極めることが非常に重要になります。

信頼できる情報源を知っておく

SNSで情報収集をする際に、まず知っておいていただきたいのは「信頼できる情報源」です。災害に関する正確な情報は、主に以下のようなところから発信されます。

これらの機関や企業の公式アカウントがSNSに存在します。災害が起こる前から、ご自身の居住地や勤務地に関わる自治体、よく使う交通機関などの公式アカウントを探してフォローしておくことも有効です。

SNSでデマを見分ける具体的な方法

SNSで流れてくる情報が信頼できるかどうかを判断するために、いくつかのチェックポイントがあります。

1. 発信元を確認する

最も重要です。その情報は誰が発信している情報でしょうか。

2. 情報の内容をよく確認する

流れてきた情報の内容そのものを冷静に見てみましょう。

3. 複数の情報源と照合する

一つの情報源だけでなく、複数の情報源で同じ情報が確認できるかどうかが非常に重要です。

手間がかかるように感じるかもしれませんが、この「複数での確認」が、デマに惑わされないための最も確実な方法の一つです。

4. 情報がいつ発信されたか確認する

流れてくる情報は、いつ発信されたものでしょうか。災害状況は刻々と変化します。数時間前、あるいは数日前の情報が、現在の状況には当てはまらない可能性があります。投稿された日時を確認しましょう。

怪しい情報を見かけた時の対応

「これはおかしいな」「デマかもしれない」と感じる情報を見かけた場合、最も大切なのは「むやみに拡散しない」ことです。善意であっても、不確かな情報を広めることは混乱を招きます。

もし、その情報が明らかに誤っている、あるいは悪質だと感じた場合は、SNSの通報機能を使って運営元に報告することも検討してください。

信頼できる情報を探すには

では、実際にSNSで必要な情報を効率よく探すにはどうすれば良いでしょうか。

その他の注意点

まとめ

災害時において、SNSは迅速な情報収集や連絡手段として非常に有用です。しかし、その特性上、デマや不確かな情報も同時に流れる可能性があります。

デマに惑わされず、安全にSNSを活用するためには、

  1. 信頼できる情報源(公的機関、主要メディアなど)を知っておく。
  2. 情報の「発信元」「内容」「他の情報源との一致」を確認する習慣をつける。
  3. 怪しい情報を見かけたら、むやみに拡散せず、冷静に対応する。

これらの点を心がけていただくことで、SNSを災害時の心強い味方として、より安全に、より効果的に活用していただけるでしょう。

テレビやラジオ、地域の防災無線など、他の情報手段と合わせて活用しながら、落ち着いて行動することが、自分自身や大切な人の安全を守ることにつながります。